オプション器具

基本的な道具は まずはじめに で説明しましたが飼育を続けていくと、

もっと難しい海水魚に挑戦したい! 無脊椎にも挑戦したい!

と考えるようになります。
また、海水魚が思うように上手に飼育できなくて悩んでいるかもしれません。
そういった場合の対処方法は色々考えられるのですが、
飼育器具をステップアップすると言うのも1つの手です。
今まで以上に飼育が容易になります。

生物ろ過(硝化還元反応)が起こる前に 有害物(有機物)を水槽から除去する
プロテインスキマーという器具があります。

また水槽内に発生してしまった病原菌、細菌、寄生虫は、水換え以外で除去する
手段は無く、水換えしたとしてもそれほど効果は上がりません。
しかし、病原菌、細菌、寄生虫を殺菌してしまう 
紫外線殺菌灯、ヨウ素殺菌筒
と呼ばれる器具があります。
海水魚用の器具にはまだまだ優れた商品がありますのでご紹介します。

なお追加購入する必要性を ”高、中、低”に分けて表記しています。


@プロテインスキマー:購入必要度 中


左:プロテインスキマー概観 右:カップ上部に泡が集まっている光景

プロテインスキマーは海水に効果が有るものであり、淡水には効果がでませんので
注意してください。

原理は微細な泡を大量に発生させ、カップ上部に泡を集めます。
泡に有機物(たんぱく質等)が付着し、有機物が一定量たまったら、
水槽内から除去します。
プロテインスキマーには
モーター式(ベンチェリー式)エアーリフト式があります。
モーター式は耐久性がありますが、音がうるさくて高価です。
エアーリフト式はウッドストーンを用いますので目詰まりがしやすく、性能はモーター式より
劣りますが安価です。
基本的に小型水槽にはエアーリフト式、大型水槽にはモーター式を使います。
試しに使ってみたい人はエアーリフト式でも構わないのではないでしょうか?

ベルリンシステム と言われている生物ろ過を使わないシステムでは普通に用いられる器具です。
プロテインスキマーを利用することにより、生物ろ過される前に たんぱく質 を除去できるので
水質が安定します。

プロテインスキマーの詳しい内容、効果については プロテインスキマー をご覧下さい。


A紫外線殺菌灯:購入必要度 中


青いランプは紫外線です

水槽内の病原菌、細菌、寄生虫は水換えしても増える一方です。

水質が良いのに海水魚が死んでしまう!

という現象が続いているとしたら病原菌、細菌、寄生虫を疑います。
紫外線殺菌灯がこれらの細菌を除去するのに最も優れていると考えられている器具です。
水中では殺菌効果があるのは紫外線から2cm程度の距離までです。
ですから海水は紫外線から2cm以内の距離を通るように設計されています。

また器具を選ぶに当たって注意する点があります。
最低でも 10w程度 のワット数が無いと効果は上がりませんので
購入する際に注意が必要です。
紫外線は細菌等を殺菌するくらいですから人間にも有害です。
扱い方に注意しましょう。
紫外線から微量のオゾンも発生するそうですがこれはあまり気にする必要がありません。


Bヨウ素殺菌筒:購入必要度 中


左:ヨウ素殺菌筒 右:ヨウ素ボール

ヨウ素ボールを利用することにより殺菌する商品です。
水槽内の良く水が通る場所等にヨウ素ボールが入った器具を設置します。
細菌類がヨウ素に付着するとヨウ素が溶け出し殺菌します。
殺菌するとき以外にヨウ素は流れませんから海水魚には無害です。
効果は紫外線殺菌筒よりもやや強力です。


Cクーラー、クーリングファン:購入必要度 高

冬の寒い時期はヒーターで海水を温めます。
しかし夏の暑い時期はどうすれば良いのでしょうか?
東京でも真夏の水温は30℃程度になります。
夏場は海水魚の限界温度を超えてしまいますのでクーラーが必要です。
クーラーはフロンとコンプレッサーを用いて海水を冷やすもので真夏でも適温を保つことができます。
クーラーは比較的大型水槽向けです。

小型水槽の場合はクーリングファンと言う扇風機みたいな装置を使うことが多いです。
クーラーは冷えすぎます。
クーリングファンは風を水面に当てることによる気化熱(水が蒸発する過程で熱を奪う)を
利用します。
使用には必ずクーリングファン用サーモスタットを併用する必要があります。
これは、ヒーターにサーモスタットを併用するのと同じ原理です。
つまりクーリングファンも冷やすことしかできないのでクーリングファン用サーモスタットで
適温を保つようにします。


Dオゾナイザー:購入必要度 低

オゾナイザーはオゾンを発生させる装置である。
水中にオゾンを発生させることにより、アンモニア分解や殺菌をすることができる。
紫外線殺菌灯もワット数の大きな製品は微量のオゾンを発生させるが、
オゾナイザーは本格的な製品である。
オゾンは人体に影響を与えるものなので、メーカー製品は考慮した設計となっている。
非常に高価な製品である。



ER/Oフィルタ:
購入必要度 低

この製品は簡単に言ってしまえば、高度な浄水器である。
皆さんが毎日飲んでいる水道水は純水とは程遠く、色々な不純物や有害物質が含まれている。
化学の実験で行ったことがあるのだが、意外と水道水の水質基準は甘い。
基準値以内であれば水道水は安全ではある。
しかし水槽で使う水をもっと良くしたい・・・ と考える人もいるのでこのような製品が存在する。
高い水質が要求される無脊椎飼育やコケ発生を抑制したいマリンアクアリストには人気が高い。

観賞魚専用の浄水器はいくつか発売されているが、R/Oフィルタは
医療用などの逆浸透膜を使い、水中に含まれる不純物や有害物質をほぼ完全に取り除く事ができる。
最近では海水魚店で、 R/O水 や R/O水で溶かして作った人工海水 が販売されている。



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