海水魚トラブル解決


長期外出の際に必要なことは
・水を自動的に供給して蒸発を防ぐ(特に夏場)
・餌を自動的に与える

の2つです。
ここでは上記2点について説明したいと思います。

コケの清掃や水換えに関しては自動で行うことは物理的に不可能ですので、
外出直前に行うと良いでしょう。



@自動給水装置:(点滴を用いた薬剤投与装置の応用編)

みなさんはゴールデンウイークに旅行したり、お盆や年末年始に帰省すると思います。
1週間程度の外出であっても、夏場は 
クーリングファン を使用する場合もあるので、
水分の蒸発が激しくそれが原因で魚が調子を落とし、帰ってみると魚が☆となっていた。
となるケースも多いようです。

私自身、夏場に10日程度外出している間に魚が2匹☆になった経験があります。
水がかなり蒸発してたので、比重急変(濃くなった)が原因であると思います。

急激な蒸発を防ぐには 
自動給水装置 を作って水槽に設置してから外出すれば良いです。

また
定期的に行う給水作業を減らすこともできます。

では、自動給水装置を作ってみましょう。
自動給水装置は販売されていないと思いますので自作する必要があります。
名前は格好良いですが原理は簡単です。
基本的には 
表面張力やサイフォンの原理 という自然科学を応用します。

これから説明する方法で行えば、
浸透圧の問題(海水と供給する水が混ざり合い濃度が一定になる性質)は回避できます。



原理:
アニメーションを用いて説明します。

自動給水システムの説明


サイフォンの原理や自動給水装置の基礎となる点滴を用いた薬剤投与装置は理解しておいてください。
理解できていない方は、こちら からどうぞ。

結局、ペットボトルの設置位置はペットボトルの底面が、
供給先の水面より高いことが重要であるとの説明をしました。

次は給水の開始や停止の自動化について考えてみます。

呼び水により給水用チューブ全体に1度液体を満たせば、サイフォンの原理により
たとえコックを何回開閉しても、給水・停止が永久に可能であるとの説明をしました。

この考え方を応用すると、呼び水用のチューブ先端を液体に浸し空気の進入を防げば、
コックを閉めた状態と同じになることが考えられます。
逆に液体から呼び水用のチューブを出してあげれば、コックが開いた状態と同じになることが考えらます。

よって希望水位に呼び水用のチューブを設置すれば、
希望水位の時は、呼び水用のチューブは液体に浸っているわけですから給水はしません。
逆に液体が蒸発してしまい呼び水用のチューブ先端が液体から出てしまえば、給水が開始されます。
つまり液体の水位の変動により自動的に給水動作ができるという訳です。

しかし1つ問題が発生します。

実験してみれば分かると思いますが、停止動作は上手くいきます。
しかし給水動作が上手くいきません。

その理由は給水動作を停止する時に問題があるからです。
問題とは呼び水用のチューブ先端の部分に液体が残ってしまう現象です。
これを解決しなければどうにもなりません。

どうしたら良いのでしょうか?

解決方法は、呼び水用チューブを太くしてあげる。
つまり液体が呼び水用チューブ先端で表面張力現象を生じないようにしてあげれば良いのです。
ただ難しいのは呼び水用チューブ全体を太くするのではなく、液体と触れる先端部分の一部分を
太くする必要があると言うことです。
全体的に太くしてしまうと今度は別の弊害が発生します。
これで自動給水装置の完成です。

制作上の注意点としては、
・空気の出入りは必ずチューブの先端(2箇所)だけの構造にする。
 (キャップの穴が大きいとそこから空気が混入して動作しないので注意)
・ペットボトルの底の位置は、水槽の水面より必ず高く設置する。
・呼び水用チューブ先端は希望水位に設定する。(何かで固定する必要がある)
・呼び水用チューブ先端部分は、液体が少し混入してしまうので、前述の通りに工夫をする。
 具体的には、呼び水用チューブの先端部分を太くする。(太すぎても駄目)

最後に、製作しても直ぐに設置せず、実験で動作を確かめてから行ってください。



A自動給餌装置:


自動給餌装置

海水魚ショップで 
人工飼料用の自動給餌装置 が販売されています。
この装置に人工飼料をセットすると、
毎日決まった時間に決まった量の餌を水槽に投入する事ができます。

この商品を水槽にセットすることで魚は毎日餌を食べることができるのです。
価格的には3,000円程度ですので一度お試し下さい。



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