日常管理


日常管理で必要なことは下記の通りです。


@餌を与える


餌を与えてる様子。すぐに魚が集まってくる。

魚も動物ですので栄養を摂取しないと生きていけません。
よって餌(人工飼料等)を与えるのですが、1日1回〜2回 2〜3分程度で食べれる量
のみを与えてください。

餌の与えすぎは、水質を不安定にさせるほか、コケの大量発生を招きます。
では餌は何を与えれば良いのでしょうか?


活き餌や冷凍餌は、あくまでも購入した海水魚が餌を食べない時に行う餌付け用
と考え、日常的に与えるものではありません。

もし日常的に与えてしまうと・・・
現状のフィルタでは水質維持が難しくなる。
細菌が水槽内に移ったり、寄生虫の原因になる。

よって現在は活き餌を与えていても 
活き餌→冷凍餌→人工飼料 とシフトして行きましょう。


A海水魚の観察


左:白点病の特効薬 銅イオン 右:淡水浴に使う エルバージュ

生態の状態を時々観察してください。
呼吸が速い場合や、魚に何か付着している場合は 病気を疑います。

病気の症状や対処法は 
海水魚トラブル解決 をご覧下さい。


B水質測定(テスター)

水槽を眺めていると水の黄ばみやコケは分かりますが水質は分かりません。
水質を知るには 
水質測定 してあげる必要があります。

熱帯魚屋さんに行くと色々な測定キッドが発売されていますので容易に購入できます。

水質を測定するする必要がある項目は限られていますのでそろえた方が良いです。
飼育に慣れている
ベテランは経験と勘に頼り水質測定はしません。

水質測定必須項目:アンモニア(アンモニウムイオン)、亜硝酸塩、硝酸塩、PH(ペーハー)、比重
水質測定任意項目:リン酸塩、珪酸塩、銅、塩素、KH・・・

これから飼育を開始する人は 水質測定必須項目を測定すれば大丈夫だと思います。
これらの物質が何か分からない人は 水質浄化の仕組み(硝化還元機能) をご覧下さい。
水質許容範囲も掲載していますので参考にして下さい。


〜※実際に水質測定をしてみましょう※〜
水質測定には基本的に3つの方法があります。

1:試験紙を利用する方法
理科の実験でリトマス紙を使いアルカリ性、酸性の測定をした経験があると思いますが、
同様の方法で行います。

・試験紙を海水に1秒ほど浸します。
・試験紙と比色表を比較して近い色の数値を読み取ります。
 読み取った数値が現在の水質です。

2:試薬を利用する方法

試験紙による測定よりも本格的な方法です。

左から試薬A,試薬B,蓋、プラスチック容器、比色表、説明書
・付属のプラスチック容器に規定量の海水を入れます
・検査試薬Aを8滴入れます
・蓋をしてプラスチック容器をよく振ります
・検査試薬Bを2滴入れます
・蓋をしてプラスチック容器をよく振ります
・液体の色と比色表を比較して 近い色の数値を読み取ります。
 読み取った数値が現在の水質です。

3:デジタルメーターを利用する方法

数値がきちんと表示されるので最も正確に測定できます。
・機器の計測部分を海水に浸して表示された数値を
 読み取ります。 
 読み取った数値が現在の水質です。


Cコケを取り除く


左:サンゴ岩に付いた緑色のコケ 右:水槽に付着した茶色のコケ

コケの原因は一般的に下記原因により発生する

@
リン酸、珪酸塩等の物質の蓄積過多
A光合成

@について・・・
 リン酸、珪酸等の物質は水道水に含まれていたり、餌の成分に含まれていたり、
 生態にも含まれています。
 よって、これらの物質が時間と共に濃度が高くなっていくのは想像できると思います。
 リン酸、珪酸という物質は、コケの栄養成分ですので、コケが大量に発生してしまいます。

 
対策:
 
 左:吸着剤 中央:吸着剤の使用例 右:洗浄材(コケを漂白する薬品)

 水換えすることにより、濃度が低くすることができます。
 また、吸着剤を使うと効果的です。
 リン酸、珪酸吸着剤が市販されていますので利用すると良いでしょう。
 吸着剤は上の写真中央のように網の細かい袋に入れてあげると使いやすい。
 
 但し、吸着剤は水槽の何処にでも設置して良いものではありません。
 水流のある所に設置しないと効果がでません。
 具体的には、上部式フィルタ内、パワーフィルタ内に設置できれば良いでしょう。

Aについて・・・
 光合成はコケ類成長に不可欠な要素です。
 照明が水槽を照らしている時間が長ければ長いほどにコケが発生しやすくなります。

 
対策:
 照明時間は1日6〜8時間程度に留めると良い。
 光合成阻害薬品(タブレットタイプ)が発売されていますので利用するのも良いでしょう。

残念ながら上記対策を行っても、必ずコケは生えてきます。
しかし、コケの発生する速度は低くすることができます。
これは自然現象であるのでどうしようもありません。
よって、
1週間に1回程度は定期的にコケを コケ取り専用スポンジ で取り除くようにしましょう。


コケを取っている様子。本当に良く取れる。

コケが大量に付着する前でしたら比較的容易に取り除くことができます。
習慣にすることが大切です。
コケの色は、茶、緑、赤等があります。

コケを上手に取る方法
1:バケツにある程度の水を用意しておく。
2:水槽内のコケをコケ取りスポンジで丁寧に取り除く。
 スポンジの両面を上手く使い、同じ面ばかりで コケを取らないこと。
3:スポンジにコケの付着量が多くなってきたらバケツの水でスポンジをしぼる。
以下1〜3を繰り返し行う。

この様にすることでコケは飼育水にあまり混ざらない。



D定期的に水差しを行う
飼育していると水分は蒸発してしまいます。
ペットボトル等に塩素中和剤で中和させた水をを用意しておき、毎週定期的に蒸発した分を
水槽に補給します。
塩は蒸発しないので水を補給しても問題はありません。


水槽に水を補給している様子


E定期的に水換えを行う

飼育水はフィルタを設置していても、 
硝酸塩 と言う物質が蓄積されてしまいます。
原則に 硝酸塩 は水換えにより除去するのが一般的であるので、
定期的な水換えが必要になります。

水換えはどのくらいの期間に1回必ずしなければならないと言うものではありません。
フィルタの状態、容量、水槽に入れている魚の種類、数、技術レベル、
環境(プロテインスキマーを設置しているかどうか?)等により変わってきます。
しかし、目安として知りたいと思う人もいると思いますので参考に記しておきます。


目安として下記が一般的です。
30cm水槽:10日〜2週間
45cm水槽:2週間〜3週間
60cm水槽:3週間〜1ヶ月間

水槽サイズが大きくなればなるほど、水換えの回数は少なく済みます。
水槽サイズが大きいほど水質が安定するからです。


また、水換えが不要な 
ナチュラルシステム(DSBシステム) 等もありますし、嫌気層を設ける
ことにより、水換え回数を減らすことができます。(水換え不要水槽)

詳しくは 水質浄化の仕組み(硝化還元反応機能) をご覧下さい。



Fフィルタの清掃


ろ材は下から プラスチックろ材、サンゴ砂、プラスティックろ材です。
プラスティックろ材は 物理ろ過 サンゴ砂は 生物ろ過を主に行う。


フィルタは
物理的ろ過、生物的ろ過を行います。
物理的ろ過は、スポンジ等により汚れをフィルタ内でコシ取り、再び水中に戻さない働きをするもので
定期的に交換が必要です。
交換方法ですが、新しい物を用意して古いものを交換します。(再利用は良くないです)

生物ろ過は、バクテリアがろ材に付着することにより、有害物質を無害物質に変化させます。
ろ材も汚れが溜まってきますと、フィルタ効率が下がってきますので定期的にフィルタ掃除が必要です。
フィルタをずっと掃除しないとフィルタ内に
病原菌や寄生虫、ミズミミズが発生するという
ことからも必要です。
清掃方法する際の注意点ですが、ろ材を洗う時は、ごしごし洗わない
(軽く汚れを取る)
飼育水で洗浄する
(間違っても水道水では洗わない)

何故、ごしごし洗ったり、水道水で洗ったらいけないのでしょうか?

ごしごし洗ってしまうと、せっかく付着したバクテリアが流されてしまいますし、
水道水で洗ったら、バクテリアは死んでしまいます。

フィルタは短期間の間に何回も清掃してしまうとそれが原因で海水魚が病気になってしまうこと
がありますので、フィルタ清掃は 
定期的なバランスの取れた清掃 が必要です。

定期的に 3〜6ヶ月 を目処に行うのが良いと思います。



戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送