まずはじめに



上部式オーバーフロー概要図

60cmの海水魚水槽では、上部式オーバーフローを自作して飼育しています。
このシステムを導入してからかなり水質が安定しました。
お勧めします。
具体的には海水魚は1〜2年程度では☆にならなくなりました。


(CONCEPT)
上部式フィルタを少しパワーアップしてみましょう。
既存の上部式フィルタに
オーバーフローの原理 を取り入れます。
この方法を採用することにより水質が安定するようになります。

(原理)
1:ポンプを用いて海水は A の位置から吸い上げられます。
2:吸い上げられた海水は B の位置から上部式フィルタに流れ出ます。
3:
海水は必ず ろ材 部分を通ります。
4:
Dの位置(水面の位置)から海水はパイプを通って水槽に流れ出ます。

(特徴)

1:通常の上部式フィルタと異なり、ろ材は必ず海水に覆われます。
2:海水はアクリル板を必ず通り、オーバーフローの原理により水槽に流れ出ます。

1、2により通常の上部式フィルタよりかなり水質が安定します。

(製作上の注意点)
1:アクリル板には、図のように無数の細かい穴(ろ材が落ちない程度の穴)を開けます。
 
穴が少ないとろ材の下に水が流れにくくなり、目詰まりの状態となって、
 上部式フィルタから水が溢れてしまう。

2:小さめのパイプ、大きめのパイプは、図のように円筒形のプラスティックパイプを使用します。
3:大きめのパイプの内径サイズの穴をアクリル板開け、丁寧に接着剤で取り付けます。
4:小さめのパイプの外径サイズの穴を上部式フィルタ底部に開け、
 図のように貫通させ接着剤で固定します。
 (又は小さめのパイプの内径サイズの穴を上部式フィルタ底部に開け、丁寧に接着剤で取り付けます。)
5:小さめのパイプの Dの位置方向の先端部分 に1センチ程度の凹みを2箇所つけてあげると良い。
6:
ポンプの容量によって、小さめのパイプの径は決まる。
 
大きく径を取ってもあまり問題にはならないが、小さく径を取り過ぎるとポンプから流れてくる流量の
 方が多くなり上部式フィルタから水が溢れてしまう。
 よって適度な径を取るようにすること。
 また、小さく径を取った時は水の逃げる場所(別の場所から水の一部が流れ落ちる場所)を
 作れば回避できる。

(その他)
原理を理解したら色々とアレンジしてみるのも良いと思います。
原理的にはオーバーフローフィルタと同じですが、
行程(ポンプで吸い上げられた後に流れ落ちる)は逆となります。



(比較)
参考として通常のオーバーフローフィルタの説明もしておきます。
比較してみると良いでしょう。


通常のオーバーフローフィルタ

(原理)
1:水槽の海水は A の位置から大きいパイプを通って B のろ過層に流れ落ちます。
2:ろ材、アクリル板を通り、C の位置まで流れます。
3:ポンプにより吸い上げられた海水は小さいパイプの中を通り D の位置までいきます。
4:Eの位置から海水は流れ出ます。

(特徴)
1:ろ過層が多くとれるので水質が安定します。
2:紫外線殺菌灯やプロテインスキマー、クーラー等を置くスペースが確保できるので水槽周りがすっきりします。
3:水槽とろ過層を完全に独立することができます。



ここで紹介したオーバーフローフィルタは
ウエットタイプと呼ばれるものです。
その他に
ドライタイプがあります。
現在ではウエットタイプとドライタイプの両方を合わせた、
ウエット&ドライ タイプが主流に
なりつつあります。
時間ができたら詳しく紹介したいと思います。



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