水換え不要水槽

1準備編:

まず必要な器具等を用意します。


写真左:プリティメイトR360 右:外部式フィルタ2213NEW

・底面式フィルタ

・外部式フィルタ

・ナイトレイトマイナス 又は デニマックス
 (嫌気性バクテリアを繁殖させる為に必要な物です)

・エアーポンプ(45p用)、エアーチューブ

・サンゴ砂(中粒)


2水換え不要水槽の理念

前提:水槽はきちんと設置されている事を前提で話は進めます


@何故水換えが必要か? を考えてみる

既存の水槽では
・A:硝酸塩が蓄積されてしまう
・B:PH低下が起る
・C:海水微量成分が不足する

の問題が発生してしまうからである。
上記の3つの問題点の中でAの問題点が一番重要であるが、
問題点A,B,Cを解決できれば水槽内の海水は水換え不要となる。


Aまず問題点Aを解決しよう

硝酸塩を除去するには、自然環境の仕組みを考えてみれば良い。
自然環境では,酸素が苦手な嫌気性バクテリアが存在する。
嫌気性バクテリアは 硝酸塩⇒窒素ガス に分解する。
窒素ガスは大気中へ流れる。
よって嫌気性バクテリアを繁殖できれば自然環境に近い浄化が可能となる。


B水槽内に酸素濃度が低い嫌気性バクテリア領域が作れるのか?

酸素濃度の低い領域(底砂の厚い層)を作り,底砂にテトラ社製ナイトレイトマイナスを
埋めてあげると、嫌気性バクテリアが繁殖できる。
嫌気性バクテリア領域を作る為に、底面式フィルタを2分の1の面積に減らし
(フィルタの半分を取ってしまう)、残りの半分を嫌気性バクテリア領域として
底砂の量を多くする。


何故,底面フィルタを半分取るのか?

嫌気性バクテリア領域に底面式フィルタがあると水の流れができてしまう為、
酸素濃度が低い、嫌気性バクテリア領域と成りにくいからである。


上記の写真を見ると右側の底砂量が左側に比べて2倍以上あるのが確認できると思う。
つまり、左側には底面式フィルタがあり、硝化活動をする為の好気性バクテリア領域、
右側は酸素濃度が低くナイトレイトマイナスを埋めた、嫌気性バクテリア領域である。


C魚の糞尿等は左側の好気性バクテリアにより硝酸塩にまで分解される

更に右側の嫌気性バクテリア領域により,硝酸塩は窒素ガスに分解される。
これで、自然環境のバランスの取れたフィルタシステムが出来上がった。


Dしかし問題点が1つ発生してしまいます

底面式フィルタを2分の1面積としてしまった為に硝化機能が低下してしまいます。
そこで、外部式フィルタを増設します。


写真の左側にある物体が外部式フィルタです。

外部式フィルタは水槽より2ランク大きいものを選ぶようにします。
理由としては、海水はアンモニアがアンモニウムイオンになりにくく気化しにくい為に、
アンモニア濃度が淡水に比べ高くなります。
よって分解しなければならないアンモニアの量が多い為に、
フィルタのパワーが求められるのです。
外部式フィルタを増設する事により,硝化機能の低下をカバーし、
更には強力に硝化活動は安定したものとなります。



E外部式フィルタは密閉式でり酸素が海水に溶けにくい

エアレーションを行なう必要があります

エアレーションする為の器具を増設します。


F問題点Bを解決しよう

PH低下はPH上昇剤を用いずに、底砂をサンゴ砂とすることで解決します。
人工海水はPH低下防止剤が入っていますが,長い間水換えをしないと
どうしてもPH低下してしまいます。
サンゴ砂を設置していれば,サンゴ砂の成分が海水に溶けてPH低下を防いでくれます。


G問題点Cを解決しよう

海水の微量物質を補充する為にコンディショナー溶液を使います。
私の場合はコンディショナーを使わずに3ヶ月に1回の水換えをして補充しています。
以上です。



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